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本編設定無視の駄文。
フーシャ村で暮らす幼いルフィとエース。
エースの炎
朦朧とする意識の中でルフィは夢を見た。
まだ幼いルフィはベッドで眠っている。
それは自分なのだと分かるけれど、視点は第三者だった。
隣のベッドにはいつもエースが寝ていた。
しかしそこには誰もいない。
ただ誰かがさっきまでいたことを表すかのように掛け布団がめくれていた。
エース、どこに行ったんだ
ルフィの意識はすーっと外へ向かう。
すると、エースの背中が見えた。
ルフィ達の家から港へ続く緩い坂道を下っている小さな背中が。
エース
ルフィはその背を追いかけようとする。
しかし、恐怖が鎌首をもたげる。
自分は7歳の小さな男の子なのだ。
まだ何の力もない。
まだ誰も守れない。
あのねっとりとした暗闇を見てみろ。
今にも白く冷たい手が伸びてきて頬を撫でそうだ。
今にも大刀を持った戦士の亡霊が血を求めて斬りかかってきそうだ。
痛いのは嫌だ。怖いのは嫌だ。
でも兄を失うのはもっと嫌だ。
幼いルフィは足を踏み出す。
すると一歩が地面に触れるか否かでぽぉっと先に灯ったものがあった。
ルフィはその光を見つめる。
言いようのない安堵が心を暖かくした。
ああ、あれはエースの炎だ。
時に怖く、時に頼りなくもあるけれど
いつも自分に暖かさと安寧さをもたらす、尊い炎だ。
ルフィは駆け出す決心をする。
足はふわふわと頼りなく闇でもがきだす。
炎はそこにあるのに一向に近づいてこない。
エース、エース!!
兄の名を何度も叫ぶけれど口先の闇に吸収されていくように自分の耳にすら届かない。
それでもあの炎があるから、ルフィは何の疑問も持たず走った。
大丈夫、エースはあそこにいる。
きっと追いつける。
どれくらい走ったのだろう。
ルフィはいつの間にか炎を見失っていることに気づいた。
四方を闇に囲まれ、どちらに向かえばいいのか見当もつかず、ルフィは走るのを止めた。
エース!!エース!!!
声は飛んで行かない。
幼いルフィはぼろぼろと涙を零し始めた。
喉が焼けつくように痛む。声も出ないのに。
全身がだるくてうまく動かない。
横たわろうとする身体に反してルフィは最後に叫ぶ
エェエエスウウウウウウ!!!!!!!
「…エー、ス」
自分の声が耳に届きルフィは目を開けた。
こめかみの辺りが濡れているのを感じる。泣いていたのだ。
ぼんやりと宙を見つめると、夢の中とはまた違う静かな闇が見えた。
しかし、いくら目をこらしても夢の炎はもう見えないことに気づいた時、
ルフィの目からはまた一粒涙が流れ、こめかみを濡らし、その残酷な現実をルフィへと突き付けるのだった。
フーシャ村で暮らす幼いルフィとエース。
エースの炎
朦朧とする意識の中でルフィは夢を見た。
まだ幼いルフィはベッドで眠っている。
それは自分なのだと分かるけれど、視点は第三者だった。
隣のベッドにはいつもエースが寝ていた。
しかしそこには誰もいない。
ただ誰かがさっきまでいたことを表すかのように掛け布団がめくれていた。
エース、どこに行ったんだ
ルフィの意識はすーっと外へ向かう。
すると、エースの背中が見えた。
ルフィ達の家から港へ続く緩い坂道を下っている小さな背中が。
エース
ルフィはその背を追いかけようとする。
しかし、恐怖が鎌首をもたげる。
自分は7歳の小さな男の子なのだ。
まだ何の力もない。
まだ誰も守れない。
あのねっとりとした暗闇を見てみろ。
今にも白く冷たい手が伸びてきて頬を撫でそうだ。
今にも大刀を持った戦士の亡霊が血を求めて斬りかかってきそうだ。
痛いのは嫌だ。怖いのは嫌だ。
でも兄を失うのはもっと嫌だ。
幼いルフィは足を踏み出す。
すると一歩が地面に触れるか否かでぽぉっと先に灯ったものがあった。
ルフィはその光を見つめる。
言いようのない安堵が心を暖かくした。
ああ、あれはエースの炎だ。
時に怖く、時に頼りなくもあるけれど
いつも自分に暖かさと安寧さをもたらす、尊い炎だ。
ルフィは駆け出す決心をする。
足はふわふわと頼りなく闇でもがきだす。
炎はそこにあるのに一向に近づいてこない。
エース、エース!!
兄の名を何度も叫ぶけれど口先の闇に吸収されていくように自分の耳にすら届かない。
それでもあの炎があるから、ルフィは何の疑問も持たず走った。
大丈夫、エースはあそこにいる。
きっと追いつける。
どれくらい走ったのだろう。
ルフィはいつの間にか炎を見失っていることに気づいた。
四方を闇に囲まれ、どちらに向かえばいいのか見当もつかず、ルフィは走るのを止めた。
エース!!エース!!!
声は飛んで行かない。
幼いルフィはぼろぼろと涙を零し始めた。
喉が焼けつくように痛む。声も出ないのに。
全身がだるくてうまく動かない。
横たわろうとする身体に反してルフィは最後に叫ぶ
エェエエスウウウウウウ!!!!!!!
「…エー、ス」
自分の声が耳に届きルフィは目を開けた。
こめかみの辺りが濡れているのを感じる。泣いていたのだ。
ぼんやりと宙を見つめると、夢の中とはまた違う静かな闇が見えた。
しかし、いくら目をこらしても夢の炎はもう見えないことに気づいた時、
ルフィの目からはまた一粒涙が流れ、こめかみを濡らし、その残酷な現実をルフィへと突き付けるのだった。
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